話題の冷凍自販機「ど冷えもん」とは?

「ど冷えもん」 とは?

「ど冷えもん」 とは一体何なのか?

本記事では、ど冷えもんが人気な理由・コロナ終息後の人気はどうなのか?ど冷えもんの全貌を一挙公開していきます!

最後にはど冷えもんのおすすめ開業先も掲載しているので気になる方は是非チェックしてください🔥

「ど冷えもん」 とはどんな製品か

ど冷えもんは、サンデン・リテールシステムというメーカーが2021年より販売している冷凍自動販売機です。コロナをきっかけとした飲食店の売上低迷を救う新たな販売チャネルとして、全国的に大きな話題を集めてきました。

しかし、現在の主流は飲食店が購入するのではなく、コインランドリーやアパート。マンション前・駐車場などの空いている土地に設置する、「土地の有効活用」という部分で活躍しています。

「ど冷えもん」 はサンデン・リテールから購入するの?

結論、一般の人はサンデンから直接購入することはできません。

サンデンはど冷えもんを製造した後、公式の販売代理店に大量に卸すことによって自社での販促コストを抑えています。

なので、正確な回答としてはど冷えもんを取扱っている販売代理店からど冷えもんを購入する形になります。販売代理店によって価格も異なるので、しっかりと比較検討してから購入先を選ぶようにしましょう。

「ど冷えもん」 の値段は?

ど冷えもんの値段は1台当たり150~200万円前後が相場となっています。

同じど冷えもんでも購入先によって値段が変わってくるのは、単純に販売代理店が手数料として値段を乗せている場合と、ど冷えもん開業前後のサポートが付いてたり、ど冷えもんのフランチャイズサービスを提供していたりと理由は様々です。

「ど冷えもん」 が注目されているのは何故なのか?

「ど冷えもん」 が注目される理由

コロナ禍では飲食店の商品を営業時間外に販売することで、オーナー側は店を閉めていても売上が上がる・消費者側は店が閉まっていても自宅でお店の商品が食べられるというニーズがマッチしたことで大きな注目を集めました。

コロナが終息した今では、オーナー側は「土地の有効活用・食品ロスの削減」を目標に、消費者側は「スーパー・コンビニでは手に入らない商品、通販で買うと高くつく商品」を気軽に購入することができるという部分でコロナ禍と変わらない、何ならコロナ禍を上回るほどの大きな話題と人気を集めています。

「ど冷えもん」 の売上が好調な理由

なぜコロナが終息した今でもど冷えもんの売上・人気は衰え知らずなのでしょうか?

その理由には前述した通り、「スーパー・コンビニでは手に入らない商品、通販で買うと高くつく商品を気軽に購入することができる」という理由が一番大きいかと思われます。

捉え方によっては、「街中でいつでも買えるような特別感のない商品・希少性のない一般流通している既成品」を販売したところであまり人気が出ないとも言えます。

「ど冷えもん」 の業界への影響

元々は売上の低迷した飲食業界を救済できるとして話題を博していましたが、現状は不動産・コインランドリー・ガソリンスタンドや美容室前など、「土地活用」での設置事例が非常に増えてきています。

土地活用と聞くと広大な土地に建物を建設したり、不動産を購入したりという何千万~何億単位の金銭が必要になるイメージがあるかと思います。

ですが、ど冷えもんは不動産と比べると「圧倒的に安価で導入できる」「小さなスペースで開業できる」「開業から収益化までのスピードが速い」ので誰でも手軽に始めることができるという点が人気の秘訣だと言えます。

「ど冷えもん」 の特長と機能

ここからはど冷えもんの機能や内部について詳しく紹介していきます。

「ど冷えもん」 の種類とラインナップ

ど冷えもんには、機体の幅が小さい「ど冷えもんSLIM」や逆に機体の幅を広くした「ど冷えもんWIDE」等、様々な機種が存在しています。

それぞれのど冷えもん参考スペックは下記の画像の通りです。

「ど冷えもん」

「ど冷えもん」 の中身は?

ど冷えもんの中身=商品となりますが、どんな商品が販売されているのか・どのようにして販売しているのかが気になりますよね。

結論ど冷えもんでは、スイーツ・餃子・ラーメン・カレー・もつ鍋や冷凍肉など、多種多様な商品が販売されています。

基本的には冷凍食品であれば、サイズさえ適合すれば何でも販売することが可能です。

「ど冷えもん」 の操作方法と利便性

ど冷えもんは顧客のユーザビリティ(使いやすさ)向上の為に液晶タッチパネルを採用しています。

使い方はスマートフォンと同じく非常に簡単で、日々の売上管理や商品登録、賞味期限設定や値段設定など、ありとあらゆる業務・設定が液晶タッチパネルで完結します。

タッチパネルに広告動画を流せたりもするので活用方法は無限大。

特に難しい設定等もないので利便性はバッチリだと言えるでしょう。

「ど冷えもん」 の設置場所と対応地域

ここまで機能等を紹介してきたど冷えもんですが、実際にはどんな場所に設置されているのでしょうか?また、国内で設置可能な地域はどこのなのか、設置不可な場所はあるのかを詳しく解説していきます。

「ど冷えもん」 の設置場所

コロナをきっかけに設置台数が急激に伸びたど冷えもんですが、そのほとんどコロナ真っただ中の2021年~2022年前半までは飲食店の前や横に設置される事がほとんどでした。

しかし、コロナ終息後の2022年後半~現在にかけては、ど冷えもんの需要がさらに広がり、全国的に「土地活用」というニーズでものすごい勢いで急拡大を続けています。

「ど冷えもん」 が展開する地域は?

ど冷えもんは、現在(2024年4月時点)日本全国47都道府県に設置されている実績があります。

無人販売店とは違い、

・省スペースで設置できる

・工事不要

・100V(家庭用コンセント)で稼働可能

という利便性の良さから、人気が爆増し、全国的に設置されるようになりました。

今では都内よりも地方からの人気が多いそうです。

「ど冷えもん」 の人気商品ラインナップ

ど冷えもんが人気なのは十分に伝わったと思うので、次はど冷えもんで人気な商品をランキング形式で紹介していきます。

※街中にあるど冷えもんで販売されている商品の統計です。

第1位:餃子

餃子コレクション

第1位は餃子でした。

私も実際に街中でど冷えもんを見かけることがありますが、餃子の自販機が多いなという気はしていました。通常のど冷えもんというよりかはオリジナルのラッピングが施されていて、遠くからも目立つデザインの餃子自販機が多かった印象があります。

何でぎょうざが人気なのか考えてみたのですが、やはり以下の点が大きな理由だと考えられます。

・オーナー側の利益率が高い

基本的にど冷えもん開業した際の利益率は20%前後と言われていますが、餃子の場合は個数で細かく原価が分かれるため、最大で30%を超える利益率を確保できる商品もあるようです。

・そもそも嫌いな人があまりいない

これもかなり大きな要因だと思っています。原理原則的に購入者の母数が大きい方が人気あるのは当たり前ですよね。子供から大人、高齢の方でも気軽に食べられる餃子は、国民的にも愛されている食材なので安心感があります。

・コスパが良い

最後にコスパの良さです。ラーメンやスイーツは1人前・1個当たり1000円前後で販売されているのが一般的ですが、ぎょうざは1000円で15~20個前後入っていることが殆どです。通常、ラーメン店などで餃子を注文すると5個で400円~500円前後で販売されている中で、自販機ではその3倍~4倍の量が入って1000円なので非常にお得感があります。スーパーやコンビニで買えるような餃子には魅力を感じづらいですが、有名店や人気餃子なら1000円でも十分お得に感じますよね。1人用ではなく家族でシェアできる点もコスパが◎です。

第2位:スイーツ

第2位はスイーツです。

やはりスイーツは不動の人気ですね。最近ではスイーツの無人販売店も出てきていたり、何だかんだ人気だということが伺えます。

スイーツ自販機が人気な理由を分析してみました。

・スーパー・コンビニで売っていない珍しいパッケージ

スイーツ自販機では、大人気のロールアイスやクレープの他に、缶ケーキやおにぎりスイーツといった珍しいスイーツが多数販売されています。子供たちがこぞって買いに来ているのを見かけたこともあるので、やはり珍しさという点ではスイーツがTOPとも言えます。

・価格帯が様々

先述した通り、ど冷えもんでは1商品1000円で販売されていることが多い傾向にありますが、スイーツ自販機は1000円の商品以外にも400円の商品があったり1200円の商品があったりと様々です。高級路線に走るのもあり、コスパ重視にするもありなのでそれぞれの地域に合わせた価格帯の商品を販売できるのも魅力的ですね。

ただ、ターゲットが若者に絞られるという懸念と、コンビニアイスに引けを取らないかが心配な部分ではあります。

第3位:ラーメン

そして第3位はラーメンです。

こちらも言うまでもなく人気ですよね。

コロナでほとんどのラーメン店が時短営業を迫られる中で、お店の味を気軽に購入できるという点ですごく需要が高まっていたのは皆さんもご存じのはず。

実際にラーメン自販機も台数だけで言ったらスイーツ自販機よりも多いはずです。

ただ、コロナ終息後の現在はどうなのでしょうか?

現在ではラーメン店の時短営業が解除された中で、コロナ前と同様に気軽にラーメン店に足を運べるようになっています。

希少性という部分では薄くなっているのかもしれませんが、二郎系に関しては例外です。

二郎系=コールなどがあって入りづらい・大体が昼間で営業終了している等のマイナスイメージが根付いていますが、自販機で買う二郎系なら誰にも見られず文句も言われずに深夜でも食べられるという画期的な商品だと思います。

今後も二郎系だけは売れ続ける事間違い無しでしょう。

「ど冷えもん」 開業を成功させるには

ここからは、ど冷えもん開業を考えている方向けに、ど冷えもんを開業する際のポイントや売上を上げるための施策についてを紹介していきます。

・開業前の販促活動

まず、ど冷えもん開業を成功させるには開業前の販促活動がめちゃめちゃ大事です。

ど冷えもんは無人販売店と違って工事期間が無い為、1時間程で設置作業も完了してしまいます。

なので、何も告知せずに設置した場合、その設置場所にど冷えもんが設置されたということをお客さんは誰も知らない、知ることができないのです。

開業前に、自身の商品やオープンイベント等の告知を掲載したチラシをポスティングすることが、設置初日から売上を上げていくための1番の秘訣です。

参考までに、上尾で見かけた販促チラシを↓に共有します。

「ど冷えもん」 の販売戦略

ど冷えもんの認知を獲得した後に大事な事は、当たり前ですが商品を購入してもらうことです。

ど冷えもんがその場にあるのを知ってもらったとしても、商品が購入されなければせっかく広めた認知も何の意味もありません。

ど冷えもんの販売戦略は多数ありますが、その中でも効果的な手法を紹介します。

・景品を用意した開業イベント

認知を獲得するなら開業時のイベント開催が特に効果的です。

ただオープンしたことを告知するのではなく、家族連れが多い地域なら景品にゲーム機を設定したり、ご高齢や主婦が多い地域なら小さめの家電や便利グッズを景品にしてPRするだけで、ものすごい人の数が来店されます。商品を買ってもらうのも勿論大事ですが、まずは知ってもらうことが何よりも大切です。↓は街中で見かけたチラシですが、1000円購入ごとにくじが引けるなどのイベントもかなり効果的でしょう。

・商品半額キャンペーン

次に商品の半額キャンペーンです。上述した通り、知ってもらった後はやはり買ってもらう事が大切です。たとえ原価割れしたとしても、広告宣伝費と考えてまずは一回買って食べてもらうことが何よりも大切です。

一度食べて美味しかった場合は、通常価格に戻ったとしても必ずリピーターが付きます。

味に納得した商品を販売することも大事なポイントの一つです。

・販売商品の定期的な入れ替え

そして最後は商品の入れ替えです。地域によって売れる商品は大きく異なります。売れない商品を永遠と販売し続けていても何の意味もありません。売れない商品はなぜ売れないのかを理解し、改善をする必要があります。考えられる理由としては、

・コスパが悪い

・単純に美味しくない

・メニューパネルが美味しそうに見えない

などがあります。

感覚で判断するのも良いですが、売れない原因を探ることが大切です。

時間に余裕がない場合は、単純に商品ごと入れ替えて売れ行きをテストしてみるのも一つの手だと思います。

「ど冷えもん」 のおすすめ開業先

最後に、ど冷えもん開業を検討している方に向けておすすめの開業先をまとめたサイトを掲載しておくので気になる方は見てみてください(^O^)

https://dohiemon-navi.com/hikaku